プロジェクトにおけるデザイナーの役割とは

プロジェクトに正解がなくなっている

プロジェクトにおいてデザイナーとはどのような人なのでしょうか。画面のUIを作る人、htmlを書く人、情報設計をする人、「デザイナー」という括りがそもそも広範囲となり、プロジェクトによっても役割は様々ですが、ここ数年で大きく「立ち位置」が変わってきていると感じています。

なぜ変わっているか。それは、プロジェクトそのものが変わってきているからです。

プロジェクトが変わったというのは何か。それは「誰も答えを持っていない」ということだと考えています。もちろん、プロジェクトである以上、ゴールは設定されているはずです。例えば、洋服の販売サイトを作る、というプロジェクトがあったとして、KPI、KGIといった売り上げ目標やアクセス数といった目標が設定されているなかで、どのような方法でそれを達成していくかの答えを誰も持っていない(持っていても確実ではない)ということがほとんどです。そういった時に何が必要になるのでしょうか。

できることは「PDCAを回すこと」になります。仮説を立てて検証し、その結果を反映する、といったことを繰り返してゴールに近づけていくのです。ゴールを達成したら、それが正しいことに近い答えとなるのではないか。と考えています。

プロジェクトは「何かをつくる」ことではなく、作った先に何を達成したいのか。何を目的にして作るのか、といったことが明確でなくてはなりません。作ることが目的となってしまうと、達成感はありますがその先にあるものを見失うことにもつながります。「何のためにやるのか」「私たちは何を作っているのか」はプロジェクトに関わる者として持っていなければならない視点です。

デザイナーは答えを出す人


先ほど「誰も答えがわからない」ということがあると書きましたが、仮説立てて答えを出さなければいけない瞬間はあります。その瞬間が最初に訪れるのが「デザイン」という工程であると考えています。

デザイン工程とはUIという形で「ひとつの仮説が可視化される」ことです。

ここでデザイナーは「決まったことを形にする」ことから「決まっていないことに答えを出す」ということをしなければなりません。
「決まったことを形にする」とは、設計書があったり、お客様から画面のイメージが出てきたり、要望があったりといったある程度決まったことを形にすることです。
「決まっていないことに答えを出す」ためにはプロジェクトの目的を理解し自分なりの答えを出すことが必要になります。画面を作る(デザインする)とはデザイナーが自分なりの答えを探し出し、形にしていくことであると考えています。

答えを出せると先導者になれる

意思を持った答えが出ると、それに対して議論が始まります。可視化したことによってプロジェクトが動くのです。そのような意味ではデザイナーは前に進める役割を持った人であるとも言えます。

今までは決まった答えに対してデザイナーが画面を作る、という役割から今はプロジェクトの先を見据え、目的をもって答えを出すということに変わっています。デザイナー自身もそのような意識に変えていかなければならないのです。

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